2023/11/25 21:32

皆さん、こんばんは…


久々にこちらへの投稿となります。


昨日は悲しい出来事が有りました。


直売所に納品に行った際、出したりんごが1袋だけ残ってしまいました。


この1袋…

実は取ったままの状態の物を間違えて入れてしまった商品でした。


それは本来当園の場合、減農薬栽培で栽培したりんごは、見た目がキレイなリンゴと言うのは殆ど無く、収穫後に果面に着いた汚れや病班など、拭いたり洗ったりしてキレイにしています。


通常の慣行農法や、減農薬栽培では、特に何もしなくてもキレイなりんごの状態を保っているのですが、当園の場合は、本来の散布量を半分以下にしての散布と、薬液の濃度を25%程薄めて作成しています。

※650Lに対し500L分の農薬で作成


とは言え、ただ単に濃度や散布量を減らすだけでは、殆どが病害や害虫にやられてしまうので、当園ではそれなりの手法を駆使して、最小限の被害に収まる様にしています。


結果、果面にはすす点・すす斑などが付着してしまいます。


それを一つ一つキレイにした状態にして出荷しているので、よけいな手間が掛かってしまいます。


しかし、こうして栽培したりんごは、アレルギーを持っていてりんごが食べられないと言う人もアレルギーが出ずに安心して食べて貰える物になっています。


例)

1反歩当たりの散布量は、本来600㍑散布します(JA規格)

当園はその半分以下の200㍑です。




表向きは減農薬で安心だと言っていても、病班が付いた物は買わないと言うのは、なんだかんだ言っても見た目に囚われている訳です。


病気になったりする確率が高い栽培方法では、そんなに綺麗な物が出来ないのです。


この事が本当の意味で理解出来ていない訳です。


この事から、少しでも本当に安心、安全なりんごは、どう言う物なのかをもう一度考えて欲しいと思った日でした。